神社の「社」ではないので注意。
あまり使われない漢字なので読み方も難しい。
<杜の読み方>
これは複数の読み方があります。
まず音読みでは
「ト・ド・ズ」と読みます。
よく使うのは「ト」です。
訓読みとしては、
「もり・やまなし」と読みます。
音読み「ト」は、バラ科のヤマナシという植物のこと(訓読みのやまなし)。
「ズ」は、杜撰(ずさん)などで使われる読み方です。
<杜の意味>
これは、
「とざす」
「森」
を意味する漢字です。
訓読みの「もり」は森のことです。
森と同じように、木が生い茂ったところを意味します。
では、「森」とはどう違うのか?
辞書を引いても、2つの漢字の意味に大きな違いはないようです。
ただ、「杜」は「とざす、とじる」という意味も持っていることから、
神域のような閉ざされた地域の森を指すのでは、という説もあります。
また、森は自然に木が茂ってできたもの、
杜はそこに住む人が育ててきた文化的な緑を指すこともあるようです。
「杜撰(ずさん)」という熟語が有名ですが
この「杜」は人名で、宋の杜黙という人物のこと。
「撰」は「詩文を作る」という意味なので、「杜が詩を作る」となる。
この「杜」は規則を全く守らない詩を作るので、
「杜撰=いいかげんで、誤りが多い」という意味になったものです。
<杜の使い方>
・神輿は鎮守の杜をぐるりと一周した。
・杉の杜。
・これまでの杜撰な管理を改めよう。
以上、杜の意味と読み方とはでした。
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