お茶漬けの素にあられが入っている理由
お茶漬けの具材の定番が「あられ」なのはなぜ?
結論から言いますと、「あられ」は乾燥材の役割を果たしています。
湿気を吸い、乾燥状態を保ってくれます。
でも、それにどうやって気付いたのか?
というエピソードを紹介します。
あられが入った理由
まずはお茶漬けとは?から。
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京都では気に入らない人を追い返す手段として
「ぶぶ漬けでも どうどす?」
と言って帰って貰うと言う話は有名ですが、
ほとんどの人は「お茶漬け」と勘違いしていると思います。
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本来、この ”ぶぶ漬け”とはお茶漬けではなく
ご飯に白湯をかけたものです。
「ぶぶ」とは宮廷言葉で「お湯」を意味します。
よってそのまま、「お湯漬け」となり、昔は当たり前に食べられていた料理でした。
※お湯漬けの詳細はこちら(wikipedia)
京都人は着倒れと言われる様に、
日頃の食事にはお金をかけず質素な食生活を心掛けていたようです。
食事の最後に、お茶碗に残ったご飯つぶを残さず食べる為、
お白湯(おさゆ)をかけて綺麗に食べたり、
小腹が減った時など小粒のあられをまぶし、お白湯をかけて食べていました。
(お茶は高級品だったのでご飯にかけるなんてとんでもない事)
ということで、ぶぶ漬けの具材として使われていたのが発端でもあります。
しかし、市販されているお茶漬けの素に入っている「あられ」はこの名残りだと思ったら大間違い!
最初にも書きましたが、あられは乾燥材の役割を果たしています。
日本でお茶漬けの素が流通したのは戦後まもない頃、
当時は袋を完全密封するいい技術がなかったそうで、
流通途中でしめってしまうのが悩みの種でした。
そんな時、乾燥剤を発明しようとしてあられを入れたのではなく、
最初は香ばしさや歯触りの為にあられを入れてみたところ、
お湯をかけると香ばしさどころか、あられがふやけてふにゃふにゃになり歯触りどころでもない。
しかし、そのあられを入れたお茶漬けの素は湿っていない事が判明。
以後、あられは乾燥剤の役目としてお茶漬けの素にかかせない物になったそうです。
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ということで、
元々具材としてあった「あられ」を入れてみたら、
乾燥材の役割を果たしていたというのが理由になります。
なかなか、素晴らしい具材です。
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以上、お茶漬けの素にあられが入っている理由でした。
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この記事の作成日:2015年01月15日
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