婚約指輪の相場は3ヶ月と言われた理由とは?
「婚約指輪はなぜ給料3ヶ月分?」
最近はそこまで高いやつを買ったという話は聞きませんが、
ちょっと前はよくある話でした。
が、これ実はただの業者の策略です。
誰が給料3か月分とか言い出した?
給料3か月分が広まったのは、
ダイヤモンドを扱う「デビアス社」という会社が発端だった。
1960年代後半、婚約指輪にダイヤを選ぶ率は6%ほどでした。
そんな状況であったため、ダイヤモンド会社のデビアスの日本担当者が、
婚約指輪にダイヤモンドの指輪を売り込みたいと、
「ダイヤモンドには永遠の価値がある」と宣伝しました。
すると、1970年半ばには婚約指輪でダイヤモンドを貰う女性がなんと51%に。
そうなると今後は「いくらくらいのダイヤの指輪を買えばいいのか?」という疑問がよく生まれるようになったので、
1979年に「給料3か月分」とアピールしたことがきっかけです。
当時の給料3ヶ月分はどの現在の何円程度?
1979年からも給料も物価もハイペースで上がり続けたので、
その時々により若干違ってきます。1970年代の10年で給料が3倍になった時代です。
1979年ぴったりであれば、現在のおおよそ1.37分の1の物価でした。
当時の平均年収は約273万円。が、婚約指輪=20代なので250万円としましょう。
「給料3ヶ月分」にはボーナスを含めないと思いますので、4ヶ月分はボーナスとします。
すると、月収は15.6万円。3ヶ月分で46.8万円になります。
現在の価値にするために1.37倍すると、約64万円になります。
※物価の計算は日本銀行の計算式を使っています。
ここで注意。
ダイヤモンドは輸入でドル買いなので、1979年で約1ドル200円(現在の約1.6倍)。
よって、64万円から1.6を割ると、40万円。
結論:給料3ヶ月分は40万円相当のダイヤモンドの指輪
現在なら給料2か月分というところでしょう。
これを1979年にデニアス社がアピールしたものです。
ちなみに、国々により物価が違っていたので、
アメリカは一ヶ月、欧州は2ヶ月とアピールしていました。
現在はこの習慣はほとんど無いようですが、
女性によっては常識と考えている人がいるので注意です。
現在は30万円程度の婚約指輪がもっとも多くなっています。
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以上、婚約指輪の相場は3ヶ月と言われた理由とは?でした。
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この記事の作成日:2015年01月22日
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