「先般はご足労くださりありがとうございました。」
使う人は口癖のようによく使います。
似た言葉に「先日」があり、ほぼ同じ意味となりますが、
使い分けを意識したい。
<先般の読み方>
これは、
「せんぱん」
と読みます。
<先般の意味>
これは、
「このあいだ」
という意味です。
冒頭の例文は、
「このあいだはわざわざお越しくださりありがとうございました」
という意味になります。
「先日」との使い分けは下記。
先日・・・近い過去の日
先般・・・近い過去の出来事
過去の出来事も過去の日には変わりないので、
明確な使い分けはありませんが、おおよそこのように使い分けるといいと思います。
なぜこの意味になるのか?と漢字の意味を解説します。
「先」は「さき」という意味の漢字。
語源は「足跡」と「人」を表す漢字の組み合わせ。
「先に行く人」を表します。
その意味から「先に行った=一つ前」も意味します。
「般」は「はこぶ、めぐる」という意味の漢字。
語源は「大きな皿」と「取る」の組み合わせ。
料理を取ることを表す漢字とされています。
「料理を運ぶ、順番に取る=めぐる」という意味になる。
また、そういった物事や種類を表します。
二つを合わせると、「一つ前の物事」という意味になる。
「さっきの料理」「一回前の順番のとき」という意味で考えるとわかりやすい。
したがって、過去の出来事を表すのが「先般」です。
同じようなものですが、これを意識します。
<先般の使い方>
・先般のフィールドテストの結果を報告いたします。
・先般の件ですが、進展はありましたでしょうか?
・先般はお世話になりました。
以上、先般の意味と使い方でした。
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