「堪能できました。」
とよく使う便利な言葉ですが、
実はこの漢字が当て字であるという事は知られていないだろう。
意味も二つあるので、語源を知っておきたい。
<堪能の読み方>
これは、
「たんのう」
と読みます。
<堪能の意味>
これは、
1、十分に満足する、納得が行く、気が済む
2、技能・学芸などにすぐれ,熟達していること
という意味です。
1の場合の語源は「足る」に「ぬ」を付けた「足りぬ」という言葉。
この場合の「ぬ」は打ち消しではなく、強調の「ぬ」です。
これが「足んぬ」と音変化して、当て字として「堪能」が付けられたもの
。
そのため、「堪能」は「十分足りる」という意味になった。
2は本来の熟語の意味。
「堪」は「たえる、すぐれる」という意味の漢字。
元は「焼き物の窯」のこと。
焼成する意味から「耐える」「(耐えた結果)優れる」という意味になる。
「能」は「できる、できる力」という意味。
語源は「水生昆虫?」を表す漢字(明確ではない)。
なぜ「できる」と意味になったのかもわかっていない。
この二つを合わせて、「できる力を持つ優れた」という意味になる。
「英語堪能」などで使われる場合はこちらです。
ただ、仏教用語としては「よくたえ忍ぶ能力」になるので注意。
<堪能の使い方>
・ホテルのレストランの、豪華なディナーを堪能した。
・せっかくだし堪能しよう。
・能楽には堪能しています。
以上、堪能の意味とはでした。
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