「老婆心から言わせてもらえれば」
と若者に向けて指摘する時に使う言葉です。
「老婆」ですが男も普通に使います。
<老婆心の読み方>
これは、
「ろうばしん」
と読みます。
<老婆心の意味>
これは、
「年とった女性の心 (度を越して気を遣うこと)」
という本義から転じて、
「あなたにしては度を越すだろう、自分の気持ちや教え」
という意味になります。
簡単に言うと、「おっさんがいろいろやかましいことを言うけど」と、
口うるさく思う年下の反発を見越しての言葉です。
また、会議等で年長者としての意見になる場合、
「年寄が心配し過ぎかもしれませんが」とへりくだる使い方もあります。
普段の会話で使われた場合、
「若者にはおそらく言うことが理解できないだろうけど」や、
「余計なお世話かもしれないが」という意味で考えても良いです。
自分をへりくだっていう言葉でもあり、反論をさせない言葉でもある。
根本としては
「これは理解してほしい」と、強く願う言葉です。
元々は仏教用語で、「老婆親切」と書きます。
本来は「老婆のような愛、誰にでも親切」を意味する言葉で、
皆そのような心を持ちなさいという教え。
現代の使われ方としては悪いイメージですが、
本来は悪い言葉ではないことは知っておこう。
<老婆心の使い方>
・老婆心ではございますが、一言申し上げます。
・無謀な彼の夢を聞き、老婆心として多数の指摘をした。
・あの子を見ると老婆心を抑えきれない。
「老婆心ながら」と添えておきながら、
偏った考え、間違った教えなど、本当に押しつけがましいこともあるので注意したい。
以上、老婆心の意味と読み方とはでした。
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