「慟哭の最終回」
慟哭と書いても理解できる人はわずかだろう。
よく使われるのは2文字で多くのことを伝えることができるため。
タイトルなんかには重宝される熟語です。
<慟哭の読み方>
これは、
「どうこく」
と読みます。
<慟哭の意味>
これは、
「悲しみのあまり身を動かし大声を上げて激しく泣くこと」
という意味です。
「号泣」と似ていますが、
号泣は声を上げて泣くこと全般を指すので、悲しくない涙にも使えます。
例えば、尊敬する人に会って感動のあまり号泣する、などです。
「慟哭」は「悲しみ」と「身を動かす」なので、
悲報や、辛い出来事で身が崩れ落ちるほどに激しく泣く事に限って使う言葉です。
漢字それぞれの意味を知って理解しよう。
「慟」は「なく、なげく」という意味の漢字。
語原は「心」と「動く」の組み合わせ。
身を動かし、なげき悲しむことを表します。
「哭」は「なく」という意味に漢字。
語原は「犬の生贄」と「祈りの詞が入った二つの器」の組み合わせ。
葬式の時の儀礼を表します。その状況からか、「声を出して泣く」という意味になった。
なお、その器を表すのが「器」。
二つを合わせて、「身を動かし声を出して泣く」となる。
慟は近親の人が行い、哭はその他の人が行うのが礼儀。
近親の人は大げさに悲しみ泣きます。
今でも中国、朝鮮の葬式風景で見られます。
最愛の人が亡くなり、崩れ落ちるような最大の悲しみ。
そんな意味で使いたい。
<慟哭の使い方>
・突然の訃報に、慟哭した。
・彼女と別れたことが今更堪えて、ひとりになった部屋で慟哭した。
・法廷に響いた父の慟哭。
以上、慟哭の意味と読み方とはでした。
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