「弊社の技術は業界でNO.1です。」
弊社ってうちの会社のことだっけ?それとも相手の会社のことだっけ…
弊社・御社は就職活動をする学生がまず覚える言葉でしょう。
漢字の意味さえわかれば簡単です。
<弊社の読み方>
これは、
「へいしゃ」
になります。
アクセントは「ヘ」です。
<弊社の意味とは>
これは、
「自分の会社をへりくだって言う言葉」
という意味です。
自分の会社を相手より下の立場とする言い方です。
したがって、同じ会社の人に向けた文書等では弊社とは言いません。
「我が社」は「当社は」などと言います。
漢字の意味を解説します。
「弊」は「たおれる、やぶれる」という意味の漢字です。正字は「?」。
語原は「やぶれる」と「犬」の組み合わせ。
犬がのたれ死ぬことを表す漢字です。
「社」は「やしろ、土着の神」という意味の漢字。
元々は「土」でした。したがって語原は「土(つち)」です。
土を神として崇めており、土(つち)と分けるため神を表す「ネ」を加えて「社」となった。
その土地の神様、祀るやしろを意味する漢字です。
次第にそこにいる集団を意味するようになりました。
二つを合わせると、「のたれ死んでいる集団」という意味になる。
「ぼろぼろで倒れているような会社ですよ…」と、へりくだった言い方です。
そのため、どう考えても相手の会社のことには使いません。
自分のダメな会社ですが・・・とへりくだって言う言葉となります。
意味的には、「当社」と同じですが、
こちらはへりくだる意味はありません。
プレリリースなど自信をもって発表する場合は「当社」を使います。
相手の会社を言う「御社」「貴社」については、
「社」に付ける敬語となります。
「御」は「とても偉い人」を表わす言葉で、今は尊敬語として使います。
「貴」は「とても大切な人」を表わす言葉です。
これら漢字の意味がわかれば、
相手か自分かで迷うことはないでしょう。
続けて、「弊社」の同意語の一覧と使い方を下記します。
<当社> 読み方:とうしゃ
へりくだった表現はないので、戦うときなどの文章によく使われます。
そのため敬語ではなく、単なる代名詞と考えて使おう。
例:当社の製品と比べ30%エコ!
(弊社だとぼろぼろな会社のという意味になるので不適切)
<小社> 読み方:しょうしゃ
「弊社」と同じ意味、同じ使い方です。
「小さな会社」と自分の会社をへりくだって言う言葉です。
あまり使われず、どちらかというと弊社の方を使います。
会話では「商社」と誤解される危険があります。
「弊社」に統一した方が良いでしょう。
<同社> 読み方:どうしゃ
これは主に第三者が使う言葉です。
例えば、「株式会社意味産業は、2011年の決算を公表しました。同社によりますと、(略」と使います。
名詞は2回続けて言いません。英語でも同じです。
最初に会社の名前を言った後、その会社とわかる流れのところで「同社」と使います。
「それは」、「これは」と同じですね。
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間違わずに使い分けていきましょう。
<弊社の使い方>
・弊社の製品の使い勝手はいかがでしょうか?
・弊社は年末年始も営業しておりますので、是非お立ち寄りください。
・弊社は町工場ですが世界トップシェアの部品があります。
以上、弊社の意味と使い方の説明でした。
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