「アクシデントが起きた」
間違った使い方をよく見かけます。
どういった出来事のことを言うのか?語源から理解したい。
英語は「accident」。
<アクシデントの意味>
これは、
「思いがけない出来事」
という意味です。
主に「良くない偶然の出来事」の意味で使われます。
語源はラテン語で、「~へ落ちる」という意味の言葉。
したがって、「偶然に起こる、意図せず降りかかる」といった意味になります。
カタカナ語においては、「想定外の悪い出来事」の意味でよく使われます。
良い意味で使われることはほぼなく、進行を妨害するような出来事を言います。
英語では「故意ではない、偶然の」といった意味でも使われます。
したがって、「思わぬアクシデント」という使い方は間違い。
二重表現にならないよう気を付けたい。
似た言葉として「トラブル(trouble)」がありますが、
こちらは「心配事、故障」といった意味です。語源は「混乱」。
故障でのアクシデントは「トラブルが発生」と言っても良いです。
もう一つの類語として、「インシデント(incident)」があります。
こちらは「イン(~の中に)」と「シデント(落ちる)」の組み合わせになり、
「~の中に落ちて起こる=事件」を表します。
平穏なところに急に降りかかり、慌ただしくなる場合に使う言葉です。
よく使うカタカナ語だからこそ、
これらを適切に使い分けたい。
<アクシデントの使い方>
・負傷交代するアクシデントがあった。
・レース前に落鉄のアクシデントに見舞われた。
・アクシデントを乗り越える。
以上、アクシデントの意味とは?でした。
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