ビジネスホテルの由来とは?
ビジネスホテルと呼ばれるタイプのホテルがあります。
その名前からしてビジネスに使用するためのものだとイメージされるでしょうが、
実際ビジネスの現場(取引等)となるのは普通のホテルの方が多いです。
ではなぜ「ビジネス」ホテルと呼ばれるのでしょうか?
ビジネスホテルという名前の由来とは?
名前の由来は、あるホテルのキャンペーン名から始まりました。
日本で最初に誕生したビジネスホテルは、
京都にある「法華倶楽部」というホテルです。
1920年に創業し、現在もチェーン店として存在しています。
本店は京都駅近くの7条通りにあります。
<創業時の写真>
<現在の写真>
法華倶楽部は京都を訪れる観光者向けの旅館として開業し、
当時は相部屋が常識のところを、個室にしたり、統一した低料金にしたのが売りでした。
法華倶楽部は次第に東京・大阪に進出。
1966年に宣伝のため、「ビジネスマンのホテル・法華クラブ」キャンペーンを開始しました。
大阪ではタイプライター・計算機・複写機などビジネスマン向けの機器を設け、
大浴場の併設、朝食バイキングなど、ビジネスホテルの基礎を作り上げました。
(現在の格安の「宿泊特化型ホテル」よりサービスが良い。安いシティホテルのようなイメージ。)
この「ビジネスマンのホテル」というキャンペーンの名称が広まり、
低価格で出張に良く、ビジネス用の機器がある、などのイメージが強まり、
やがてそのようなホテルを「ビジネスホテル」と呼ぶようになったものです。
よって、ビジネスホテルの由来は
1966年に法華倶楽部が行ったキャンペーンから、となります。
ただ、まだまだビジネスホテルはマイナーな部類で、
ホテルの主要なお客さんは会社や業界団体などの団体客でした。
しかし、バブルが崩壊して景気が悪くなると、一気に団体客が減ってしまったので、
新たな需要を掘り起こさなくてはいけなくなります。
そこで目を付けられたのはビジネスホテル。
出張するサラリーマンの出張費から逆算して宿泊費を決めているのでおおよそ6000円程度と、
さらに安く生まれたのが現在の「宿泊特化型」と言われるビジネスホテルです。
ちなみに、海外では元々1人で泊まるお客さんが多いのでそのような概念はありません。
ビジネスホテルは戦後日本の歴史を映しているのでした。
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以上、ビジネスホテルの由来とは?でした。
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この記事の作成日:2015年01月31日
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