厘の単位まで原価を詰める電子部品業界
電子部品の壮絶なコストダウンについての話を聞きましたので紹介します。
私のところはせいぜい1円単位ですね。。
厘単位まで詰めるコストダウン
--聞いた話--
電子機器を支えるデバイスには、半導体の他に一般の電子デバイスもあります。
コモディテー化の中で、電子機器や半導体デバイスは、
海外メーカーとのコスト競争で大苦戦を強いられています。
こうした電機業界にあって、
一般の電子デバイスは、現在も世界の中でリードを守り、
スマホなども日本の電子デバイスがなければ、成立しないほどの状況です。
この強さは、研究開発と製造ノウハウを自社製の製造装置に
ブラックボックスとして組み込む事によって、
他国のデッドコピーを防いでいる事が大きな要素です。
もちろん、世界の電子機器メーカーのコストダウンの要求は厳しく、
いくら品質の良い日本のデバイスも価格競争にも勝ち残る必要があります。
チップ抵抗、チップコンデンサやチップインダクターは、
単価が数10銭から2.3円と言った所で、
日本の電子デバイスメーカーはコストダウンに向けて、
その原価を厘単位まで詰めているのです。
1円玉が落ちていても誰も拾らう事もない時代に、
銭の下の厘の単位まで徹底したコストダウンに、日々努力しているのです。
多くの場合は、計算をし易いように1000個単位の円にして、
実際には計算を行っているのです。
若い人は、銭や厘といったお金の単位も知らないでしょうが、、、、。
--終わり--
銭はまだ計算している業界はあると思っていましたが、
厘までやっているとは驚きです。
今は中国も人件費が高騰し、もはや中国で生産する意味がないという時代。
日本はどうやってコストダウンをするか?が生き残りの鍵と感じます。
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以上、厘の単位まで原価を詰める電子部品業界でした。
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この記事の作成日:2015年01月23日
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