「今日の会議は粛々と行われた。」
使い方を間違えると大恥を掻いてしまう言葉の一つです。
実際、国会で「粛々とは偉そうだ!」と勘違いした議員がいました。
<粛々の読み方>
これは、
「しゅくしゅく」
と読みます。
最初のしゅくを大きめ、次のしゅくを小さめに読むといい感じです。
<粛々の意味>
これは、
「とてもおごそかなさま」
「ひっそりと静まっているさま」
という意味です。
「粛」は、「つつしむ」という意味の漢字です。
「つつしむ」は「心・規律などを引き締める」という意味。
その意味から「静かにする、身が引き締まるほど厳しい」という意味にもなります。
「々」で繰り返すことによって、粛の意味を強めています。
「恐々」「堂々」など、熟語にする目的もあります。
とても真剣に、厳しい姿勢で対応する。
そんなときに「粛々と」と言います。
笑いながら言う言葉ではないので、真剣な表情で言いたい。
「粛」の語源は、「筆」と「模様を描くための枠」の組み合わせ。
器などに神聖な模様を描くことを意味します。
その意味から、身が引き締まる真剣な行為、神聖な行為を意味するようになりました。
熟語としてはほかに「粛清」など、独裁国家の話題でよく登場します。
「粛清」は「清め引き締める」といった意味になり、
「清くない」と思う人達を排除する意味で使われます。
<粛々の使い方>
・粛々と進行した。
・粛々と原稿を読み上げる。
・掲げた公約を粛々と実行に移す。
以上、粛々との意味と読み方とはでした。
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