「刹那に楽しむ」
「刹」はほぼ使わない漢字ですが、常用漢字です。
せっかくなので覚えよう。
<刹那の読み方>
これは、
「せつな」
と読みます。
<刹那の意味>
これは、
「仏教用語で、時間の最小単位」
を表し、転じて、
「一瞬や瞬間などの極めて短い時間」
を意味します。
仏教では1回指を弾く間に60の刹那があるとされており、
それが時間としての最小の単位となっています。
その意味から、「極めて短い時間」という意味で使われました。
また、「短い時間を大切に過ごしなさい」と言う教えでもあります。
「刹那の快楽に酔う」だと、「一瞬の快楽に酔う」、
「刹那的な生き方」だと、「後のことを考えず今この時を大事にする生き方」という意味。
意味としては「瞬間」とほぼ同じです。
漢字は仏教用語(サンスクリット語)の音訳(当て字)なので、漢字に意味はありません。
ただせっかくなので漢字の意味を紹介します。
「刹」は「寺」を意味する漢字です。
語原は「刀」と「呪霊を持った獣」の組み合わせ。
本来は「殺」と同じ意味の漢字だったとされていますが、
仏教用語の寺と発音が同じだったので、寺という意味でも使われたようです。
「那」は「うつくしい」という意味の漢字。
語原は「しなやかなもの」と「里」の組み合わせ。
本来は美しい風景や地名を意味するようですが、その意味では使われず、
当て字として使われる漢字です。「なんぞ」と疑問詞としても使います。
仏教は漢字文化ではないので、漢字にて当て字にしています。
漢字の意味として考えないよう気を付けましょう。
<刹那の使い方>
・刹那な幸せだったと感じる。
・この刹那に死を迎える人もいるのだ。
・左足をボールにインパクトさせる刹那に軸が変わっている。
・刹那主義
※この瞬間を充実させて生きれば良いという考え方。
「一瞬の刹那」や「刹那的な瞬間」という使い方は間違いなので気を付けよう。
以上、刹那の意味と読み方とはでした。
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